もう随分前、凛ちゃんがまだパピコの頃、
お友達の狆が遊びに来てくれたときに、
表に人が通った際、ものすごくかっこいい声で吠えたことがあった。
「わわわわわん!」
そのときは、いつか凛ちゃんも急に吠えることがあるのだと
ちょっといろんな意味で警戒心を持ってしまったのだったが、
その凛ちゃんは、一度もそんな風に吠えることなく今に至る。
しかし、だ。
吠えはしないが、鳴くのだ。
例えば、ブブちゃんだけがどこかへ連れて行かれると感じたとき。
「あおおおおおおおおおおぉん」びっくりするくらい、悲しい悲しい声で遠吠えするのだが、
悲しすぎるのか、かすれた声なので、吠えているというよりは
「鳴いている」が正しいと思う。
他には、なんだろう、何か物申したいとき?
そういうときに、
「ひゅひゅひゅひゅん、ふふふふん」なんとも情けない声で鳴く。
こうして字にしてみると、改めてなんか情けない…。
そんな凛ちゃんが、唯一「吠える」のは寝言で。
「…わふっ…わふっ…」夢の中で誰かと果敢に闘っているのだろうか。
哀しいかな、小さい声なので
全く 気にならない。
しかしながら、それを唯一怒る人もいたりする。
「うーしゃい。(うるさい)」のんのんだ。
(きびしー(ノД`))ブブちゃんについても、吠えることは滅多になく、
たまに物音に(家の内外関係なしに)びっくりして犬らしく吠えることもあるか、という程度。
ブブちゃんも、鳴くことが多い。
うるさい。本当にうるさい。
彼に関しては、非常に腹が立ってしまう私だ。
まず、私に対しては鳴かない。絶対鳴かない。
これが、だ。
まーちゃんしか自分の傍にいないときにはずーっと鳴き続けるのだ。
「きゃんきゃんきゃんきゃん!きゃん!きゃん!きゃんきゃんきゃん!!」おお、字にしてみても、煩さが十二分に伝わるんじゃないだろうか…。
あの、よく目覚まし時計でアラーム音が徐々に大きくなっていくアレ。
ステップトーンとかいうの?まさにそんな感じ。
はじめは、そこまで大きな声じゃないのだけれど、
段々段々、ひどくなる。
これは、
「相手しろぶー。」
ということのようだけれど、とにっかくうるさい!!!もぉーうるさい!!!
このきゃんきゃん言ってる最中に私がそぉーっと入ってくると、
途端に気づいて静かになる。めちゃくちゃ気まずそうに。
「鳴いてませんよぶー。おりこうさんでしたよぶー」
とでも言わんばかりに、バリケンにすごすごと帰っていく。
これは、もう何なんだろう…。
しつけ本にはどれにも、
「吠えても知らんぷりをすること。さすれば、犬は諦める」
とあるけれども、ブブちゃんは決して諦めない。
恐ろしいことに1時間なんてざらに鳴き続ける。
近所迷惑も甚だしいではないか。
静まるどころか、どんどんエスカレートして、耳を覆いたくなるばかりだ。
あろうことか、まーちゃんは一時期本当に頭痛に悩まされていた。
「ブブの鳴き声で、頭ガンガンする…」
気の毒に半泣きだった。
そんなまーちゃんが編み出したのは、
『鳴いたら、バリケンに閉じ込める』
という何ともお粗末な技なのだけれど、
とりあえず、これで凌いでいる。
まぁ、私が必ず傍にいさえすれば、
鳴き続けることも、閉じ込められることもない。
犬らしく吠えることはないけれど、
小型犬らしく、きゃんきゃんは言う、ということだ。
あと、ブブちゃんは鼾はそんなに酷くない方だと私は思っている。
けれど、起きているとき、本当によく「ぶーぶー」言っている。
「ぶっぶぶっぶ、ぶーぶー」
よく、豚さんに喩えられたりするけれど、
やっぱり豚さんとは違うかな、と私は思っていて、
なんか独特なんだな…。
これも、何か物申したいとき??なんかによく見られる。
どっからそんな鳴き声?鼻声?を出すんだろう。
本当に不思議で、たまに不愉快で、味のある犬だと思う。
凛ブブを、泣(鳴)かせないように、努力したい。